第22回たかさき雷舞フェスティバル特別企画
「立ち上がろう!能登」
~高崎と能登が踊りでつながる~
~地元支援者の想いと市民の力で生まれた特別ステージ~
2024年1月1日、突如として能登半島を襲った大地震は、冬の厳しい寒さの中で多くの人々の暮らしを一瞬にして奪い、地域に深い悲しみと混乱をもたらしました。家を失い、家族や友人を失い、日常が音を立てて崩れていく――その現実に、多くの被災者は言葉にならない喪失感と不安を抱えていました。
そんな状況のなか、「物資やお金だけではない、“心”の支援が必要だ」といち早く声をあげ、行動を起こした人物がいます。それが、第1回たかさき雷舞フェスティバルの総合プロデュースを担ってくださった、関西京都今村組の総代表・今村克彦氏です。
今村氏は、これまで全国の子どもたちや若者たちに、踊ることの意味、生きる力、そして人と人とのつながりの尊さを伝えてきた人物です。今回の震災に際しても、「今こそ踊りが人々の心を救える」と確信し、現地へ何度も足を運びました。そして、避難所や仮設住宅を巡りながら、一人ひとりに声をかけ、思いを語り、踊りの力で前を向くきっかけを届け続けました。ただ元気づけるだけではなく、自ら被災地で祭りを立ち上げてきました。地域の人々と一緒に踊りの輪を広げていくなかで、「もう一度立ち上がってみよう」と思える人たちが少しずつ増えていったのです。そうした活動の中から、輪島市・珠洲市・能登町という被害の大きかった地域の若者たちが中心となり、新たな踊りのチームが誕生しました。それは、ただのダンスチームではありません。絶望の中で出会った人と人が、踊りを通して再び希望を見つけ出し、「一緒に生きる力」を築いていった証そのものなのです。
この今村氏の活動に共鳴し、支援の輪を広げたのが、私たちのまち・高崎の皆さまです。高崎の地元企業や経営者の方々が被災地への想いをかたちにしてくださり、今村組とかねてより関わりの深いダンスチームも共に現地に足を運び、支援活動に参加しました。震災を通して出会った能登と高崎の若者たちは、今や踊りを通して深く心を通わせる仲間となっています。
私たちは今回、「立ち上がろう!能登」特別ステージの開催を通じて、こうした“心と心のつながり”を皆さまにお伝えしたいと考えています。人は、困難の中でも希望を見つけ、支え合い、再び歩き出す力を持っている。そのことを、能登の若者たちの踊りの姿に、高崎の仲間たちのまなざしに、感じ取っていただけるはずです。
今、まさに生まれつつある「能登と高崎の新たな絆」。この絆が、全国の皆さまへと広がり、「人が人を支える力」の大切さを改めて見つめるきっかけとなれば、これ以上の喜びはありません。
■概 要
- 日 時:2025年10月12日(日) 15:00~16:40
- 場 所:もてなし広場メインステージ
- 内 容:能登の現状や今回の経緯、その他ご来場の皆様へのメッセージ
- 友情参加チームによる応援演舞
- 関西京都今村組ミニライブ
- 能登今村組演舞
■ゲスト紹介

【ゲストチーム】関西京都今村組
全国の子どもたちや若者たちに、生きる力、踊ることの意味を伝えて続けてきた関西京都今村組。今年は、その証の一つとして立ち上がった能登の子どもたちと共に、このたかさき雷舞フェスティバルに参加できることを嬉しく思います。
乾坤一擲!魂の踊りをご覧ください。
【招待チーム】能登今村組
関西京都今村組の絶大なる「心の支援」に勇気づけられ、輪島市・珠州市・能登町という被害の大きかった地域から今年立ち上がったチームです。これまで、遠く高崎からも様々な応援をいただいています。
私たちにとって初めてのステージになります。感謝の気持ちを込めて一生懸命踊らせていただきます。
